あ〜恥ずかしい 僕がダメダメだった頃

異文化マネジメント

僕は今では異文化適応の専門家としていろんな方のお手伝いをさせていますが、

過去の僕は情けなくなるほどダメダメで痛い存在でした。

初めての海外勤務ではそのチャンスをなんとかうまく将来に活かしたいと思っていましたし、

現地で任された仕事のプレッシャーや責任の重さを常に感じながら、まさに挑戦という日々でした。

でも正直に言うと、成功とは程遠い日々でした。

日本と違う環境で思うように仕事が進まない、

現地のスタッフとのコミュニケーションがうまくいかないとか、しょっちゅうでした。

例えば僕は自己主張や自己アピールがすごい苦手なんです。

会議でも黙っていることが多くて、そんな僕をみて

「意見がない」
「やる気がない」
チームに貢献する気がない」
「能力がない」

と見なされ、現地の人からの評価も低迷しました。

また間違った判断をしたくないから、いろんな方と調整とか情報収集に時間を費やしたことが多かったのですが、

「意思決定がいつも遅い」と批判され、僕は
頼りないマネージャー」

として見られていました。

ある国では、チームの中で国籍の違うメンバー同士でいがみ合いが発生したのですが、僕がチームの仲違いをうまくまとめられなかったことがありました

時間や約束を守らない海外の関係者に対して、ある時僕が感情的に怒ってしまい、その結果何人ものスタッフが仕事を辞めて職場を去って行ったこともあります。

そんなふうに僕は海外の環境に全然馴染めなくて、

自分がますます小さくなっていくような、そんな感覚を覚えました。

周りの日本人は楽しそうに、また
しっかり仕事できているのに

私は全然楽しめていない、
仕事もできていない。

そんな自分の無力さ、
ダメダメさを痛感して

僕は海外には向いていないのかな」
と落ち込んでいました。

そのくせそんな姿を周りに見せたくないので
例えば日本にいる同僚や上司には

「全て順調です」とか
「おかげさまで楽しくやってます」

なんて虚勢を張ったりしていました。

だって落ち込んでる自分を見せたら、周りの人にも「オカベは海外での仕事は向いてないな」なんて思われるのも嫌だったからです。

これまでの海外経験で一番しんどかったのは、周りから孤立しているとか、落ち込んで孤独になっているとか、

そんな情けないところや本当に自分の苦しい部分を誰にも言えなかったことかもしれません。