人間関係・信頼関係を見過ごしてしまうワケ

人間関係-信頼関係-海外-グローバル-異文化

海外のパートナーや
海外出身の同僚や上司、部下との仕事で

見過ごされがちなのが

「人間関係づくり」
「信頼関係づくり」

です。


それはなぜか?

メールの対応や
会議の準備・会議への出席、

締切りが迫っている対応事項、
レポートの作成や提出、

クレーム対応、
売上や業務の進捗管理などなど、

すぐに対応しなければならないことや
目の前に山積みの仕事とプレッシャーで
日々埋もれてしまっているからです。

 

目の前の仕事に没頭して取り組めば
とりあえず仕事は片付きます ー

たとえそこに海外のメンバーとの間で
人間関係や信頼関係がなかったとしても。


プレッシャーと戦いながら
仕事が前に進んでいることを実感することで

チームや組織の役に立てている、
仕事の成果に貢献できているという
「満足感」さえ得られます ー

繰り返しますが、
たとえそこに海外のメンバーとの間で
人間関係や信頼関係がなかったとしても。

人間関係-信頼関係-海外-グローバル-異文化

僕もかつて

僕は日本人だし

ここ(海外)では僕は外国人なんだから
僕がどうしようと大目に見てくれるだろう

日本の組織の仕事に関わっているんだから
相手も「日本流」を受け入れてくれるだろう

僕がマネージャーだから
みんなも僕に付いてきてくれるだろう

この大変な状況をみんなも理解し
協力してくれるだろうと

とにかく自分の仕事を日々片付ける
ことにだけ神経を尖らせていました。


その一方で
海外のカウンターパートや同僚、スタッフの
仕事の仕方やコミュニケーションのあり方に

違和感
不快感
ストレス
苦手意識

を感じ、彼らに対し

「ヤル気が感じられない」
「仕事の効率が悪い」
「こちらをバカにしている」
「信用して任せられない」

などと一方的に断罪していました。


そのように相手に不信感を抱き、
人間関係や信頼関係がなくても
目の前の仕事は何とか進められるので

「仕事が片付けばそれでいい、仕方ない」

と思っていました。

しかし忘れもしないアジアのある国で

僕の元で働いていた7名のスタッフが
立て続けに職場を去っていきました。


催促しても報告や連絡がこなくなり、
取り返しがつかない状況になるまで
トラブルや問題が放置されるようになりました。

口では「すぐにやります」と言われたのに、

ほとんど手がつけらておらず仕事の進捗に
影響を及ぼすようになりました。

気づいた時には現地のスタッフとの関係を
修復するのが困難なほど僕は周囲から孤立
してしまっていました。



思い返せばそれは当然の報いでした。

僕は

「ワタシ流」
「ワタシの会社流」
「日本流」

で目の前の仕事を片付けていたわけですが、

海外のパートナーやカウンターパートが
そんな僕の「わがまま」に対し、どれだけ

違和感
不快感
ストレス
苦手意識

を持っているかに思い至ってなかったのです。



そんなところで

海外のパートナーや現地のスタッフから
協力やサポートを得よう

長期的な視野に立って
彼らとともに仕事していこう

目の前の課題にチーム全体で取り組もう

離職率の少ない
心地よい職場環境を作ろう

と掛け声だけかけても、それはムシが良すぎます。


なぜならそこには

「あなただけが居心地のいい職場」

「あなたの言うことをただ従順に聞いてくれるスタッフ」

「あなたの思い通りになりさえすればよい環境」

を作りたいという「歪んだ」考えがあなたの
根底にあることが透けてみえるばかりでなく、

そこにお互いの「人間関係」も「信頼関係」も
ないわけですから。


そのような環境では
相手にとってあなたとの仕事は次第に
「面倒くさい」ものと認識され

あなたとの仕事は優先順位が下がり

あなたの要求やお願い事は後回しにされ

あなたのチームで最善を尽くそうという
モチベーションが下がるのは当然です。

人間関係-信頼関係-海外-グローバル-異文化

海外のパートナーや関係者など

言葉や習慣の異なる相手との
「人間関係」「信頼関係」の構築というと

なんだか気の遠くなるような、とても面倒で
時間がかかりそうなので、なおさら億劫になり
棚上げされてしまうのです。

目の前で山積みになっている仕事と比較し、
海外の相手との人間関係や信頼関係づくりは
緊急性は高くないのかもしれません。



しかし言うまでもなくチームとして、
組織としてパフォーマンスを上げ、
継続的に成果を上げ続けていくには

「人間関係の構築」
「信頼関係の構築」

はいつか必ず通らなければなりません。


だから海外のパートナーや、
国籍やバックグランドの違うメンバーとの

「人間関係の構築」
「信頼関係の構築」

には早々に、少しずつ、意識的に取り組む
必要があるのです。



・・・ということで僕はまた
新しい国に来てまだ1か月足らずで
戸惑うところもありますが、

多くの人がこちらとの仕事で価値を
感じられるように、

多くの人が満足のいく仕事ができる
ように、

仕事で素晴らしい成果を生み出せる
チームが作れるように

少しずつ、少しずつ、

彼らとの距離を縮めていこうとしている
ところです。