今度から新しい「実験」をしようと思っています。
『わかりましたか?を言わない』という実験です。
家族とのコミュニケーションでも
仕事でのコミュニケーションでも
説明したり指示したりするときに
「わかった?」
「わかりますか?」
「わかりましたか?」
という言葉を僕はよく使ってきました。
でもこの
「わかった?」
「わかりますか?」
「わかりましたか?」
というひと言って
コミュニケーションのパフォーマンスとして
良くないなと思い至るのです。

これまでいろんな国で現地のメンバーと
チームを組んで仕事をしてきましたが、
数え切れないぐらい
「わかった?」
「わかりますか?」
「わかりましたか?」
という言葉を使い、
僕の意図を相手がちゃんとわかったかを
「確認」してきたつもりでした。
特にアジア圏では
僕が「わかった?」と言うと
相手は「わかりました」で返してくる
ことがほとんどでしたが
フタを開けてみたら「なんじゃ~これ!?」
相手はあまりわかってなかったとか、
完全には理解していなかったとか、
わからないところは自分のいいように
解釈されていたということが多々ありました。
さらに思い返せば
「わかりましたか?」
という僕の問いは
文脈によってはそれは「確認」ではなく、
相手にこちらの言う通りにさせようとか
有無を言わさずこちらの正当性を押し付ける
という意図が僕の心のどこかにあった気がします。
「わからなかったらなんで
『わからない』って言わなかったんだ!?」
なんて、ここでも相手が悪いように責めたりして
僕もコミュニケーションに関して
随分ガサツなことをしてきたなと思うのです。

それで僕の新しい実験というのは
「わかった?」「わかりましたか?」ではなく
「わからないところある?」
「質問ある?」
を使ってみるということです。
この方がわからないところがあっても
それを言いやすい気がしますし、
言いたいことがあるなら
今言っていいよという
メッセージが伝わる気がするのです。
さてどんな反応があって
どんなことになるのか乞うご期待です。