異文化コミュニケーションは役に立たない

異文化コミュニケーション 異文化理解 異文化マネジメント グローバル 海外 国際 人材

異文化コミュニケーションを
どれだけ学んでマスターしても

人事査定に直接的な影響はありませんし
給料が上がるわけでもありません。

会社の社員全員が
完璧に異文化を理解していても

それが会社の売り上げに直結したり
利益が跳ね上がるわけでもありません。

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『異文化』云々のよりも
上司への報告やらメールでの報連相、

社内の打ち合わせやその準備などなど、
目の前には日々やらなきゃいけないことだらけです。

そして海外の方との仕事ややり取りでは
英語や言葉さえなんとかなれば
目の前の仕事はなんとか片付いてしまうのです。

だから異文化コミュニケーションや
異文化マネジメントの知識やスキルはなくても
全く困りませんし、

異文化の勉強をする時間があるなら
語学の勉強をした方が仕事は片付きます。

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でも僕は海外の方との仕事において
ただ目の前の仕事をこなしたり、
それで結果や成果を出す以上のものを求めています。

僕が20年以上海外での仕事を
飽きもせずやってこれたのは

その国やチームを去るときに
現地のパートナーや上司、同僚、スタッフから

「ありがとう」とか

「あなたと仕事できて光栄でした」

なんて言われてホントに涙が出るほど
うれしかったからです。

これは利益とか売上、ROIといった
数字に表れない部分、
僕の業務レポートには出てこない部分です。

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海外で現地のパートナーと
廊下中に響き渡るほどの大声でケンカしたり

海外の同僚や上司、部下とうまく
コミュニケーションができず自信を失い、

海外のメンバーとのプロジェクトで
僕のマネジメントがまずかったばかりに
チームがバラバラになって空中分解したり。

日本人のメンバーと現地の関係者の間で
板挟みになり、感情の矛先を向けようのない
孤立感や孤独感を味わったこともしょっちゅうでした。

そうしたストレスや悩み、
「自分が情けない」という感情は
自分の中でじっとこらえるしかありませんでした。

そんな時に出会ったのが
異文化コミュニケーションや
異文化マネジメントでした。

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どう仕事を進めるのが正しくて
どんなコミュニケーションが適切なのか

常識や仕事に対する考え方、
バックグランドの異なる海外のパートナーに
徐々に僕の存在自体が認められるようになりました。

リーダーやマネージャーの立場で
海外のメンバーをチームとしてまとめあげ、

彼らのモチベーションを上げたり
仕事しやすい雰囲気や環境を提供し、

チームとして最高のパフォーマンスを
生み出しながら仕事をしていくのに

異文化理解、異文化コミュニケーションの
知識とスキルは僕にとっては欠かせないと
認識するようになりました。

海外の方と信頼関係を築きながら
仕事ができるようになることで

個人としての経験や
仕事のやりがい、充実感、
自信や成長を手に入れることができるからです。

だから僕は51歳で
異文化コミュニケーションの博士号を取りました。

世界のどこに行っても

「あなたと仕事できてよかった」と言われたいから。

また「ありがとう」って言ってもらえるように
なりたいから。