『山田太郎』という部長さんが職場にいたとして、あなたはその方を会社でなんて呼びますか?
「山田さん」ですか?
「部長!」ですか?
「山田部長ですか?
それとも「太郎」ですか?
日本のように上下関係を重んじる社会では
「部長」「社長」など
役職で人を呼ぶことも珍しくありませんし、少なくとも敬称を付けるのは最低限のマナーだったりしますよね。
ところが海外出身の目上の方、年上の方に
「ファーストネームで呼んでくれ」
と言われることってありませんか?
その方は自分の身分や年齢に関係なく対等な付き合いを期待しているのですが、こちらは相手を目上の方、年上の方だと認識しています。
失礼のないよう、礼儀正しく接しなければと考えてしまうのでファーストネームで
「太郎!」
なんて呼び捨てすることにものすごい抵抗を感じます。
でもだからと言って、うやうやしく
「山田さん」とか
「山田部長」なんていうと
対等な付き合いを求めている相手にはかえって嫌がられるので困ったものです。
そして
『対等な関係を望む人』と『上下関係を重んじる人』の間では、仕事をどう進めるべきか、マネージャーに期待されることは何かについても考え方が異なる傾向があります。
以下、ざっとですがまとめてみますと・・・
▼上下関係を重視する方の仕事の進め方
・「下」は「上」の指示や命令に従いべきと考える
・報連相(報告・連絡・相談)を細やかに行う
・報連相は「下」の階層から「一つ上」の階層へ
(例:係長→課長、課長→部長など序列に従う)
・報連相によって「下」が適切に仕事を進めているかを「上」が管理する
▼対等・平等を重んじる方の仕事の進め方
・自律的・自発的な仕事を期待する
・逐一報連相しない
・報連相をする場合は序列を気にしない
(例:ヒラ社員が係長や部長を飛ばして社長に直談判してもよい)
・指示待ちや相談ばかりする人間を「プロ意識に欠ける」とみなす
・マネージャーは指示を出すのではなくファシリテーター役に徹する
↓
上のような違いがあるわけですが、「報連相」についての考え方が違うことがよくわかります。
今回冒頭で述べた通り、「上下関係」についての考え方が違うと人の名前の呼び方が異なる・・・
だから相手が自分のことをどう呼ばれたいかを知ることで、相手がどんなマネジメントが「正しい」と考えているかについても推測できるということになります。
報連相の考え方の違いについては👉こちら👈の記事もぜひ参考にしてみてくださいね!